京町二日市
二日市である。
毎年2月の第一土曜日、日曜日に開催される。調べてみると100年前にその起源をもつ結構なものらしい。
子どものころはこの日が来るのが待ち遠しくてね。ど田舎のさびれた通りに見渡す限りの露店と人人人。とんでもなく非日常的で、THE祭り感ドンピシャで、これでどうしてウキウキせずにいられようか。
友達と連れ立ってお小遣い握りしめ、何とも知れない露店グルメに舌鼓を打ったものだ。くじ引きに全財産を投入する強者も中にはいたわけだが。
実は5~6年ぶりに行ってみたのだが、俺が小学生だった25年程前と比べると少し規模は小さくなったかな。露店の数も出し人の数もそうだ。昔はまっすぐ歩くのが難しかったような気がする。けど街全体に充満する油のにおいと怪しげな露店のおじさんたちが醸し出す雰囲気はたまらなくノスタルジックである。
撮ったのは土曜日だった。日曜日になればもう少し人通りが多くなるか。
ここまでもも焼きを前面に出しつつサイドメニューの王者フライドポテトをアクセントに置く。さすがだ。
こうしてそんなにおいしくもなく安くもない露店グルメを両手いっぱいに買い家路につくという25年前と変わらぬパターンを繰り返すのだった。